タイ式マッサージとは

 
 

2500年もの歴史のあるタイ式マッサージは全身に


「押」 「揉」 「伸」


をゆったりとしたリズムで施していきます


『ふたりで行うヨガ』 とも云われますが


それはお客様が寝ているだけでいいということです




タイ式マッサージでは人体にある4つの要素が正しく作用するように働きかけます。


タイ医学の哲学では世界の万物は

「地(土)」「水」「風」「火」

という4要素でできていると考えています。

 

それらの要素は互いにバランスととる事で心身ともに健康を保っています。


逆にどれか一つでも崩れてしまうと何かしらの症状を引き起こすものだということです。

 

生物における4要素は以下のものに分類されます


「地」とは:骨・筋肉・靭帯・皮膚・臓器・歯・髪など


「水」とは:関節液・リンパ液・血・涙・汗・尿・唾液


「風」とは:体内を通り抜ける風、呼吸など


「火」とは:体温・消化・喜怒哀楽など

 


この4つの要素が崩れる原因は

・姿勢によるもの

・季節によるもの

・時間によるもの

・仕事によるもの

・食事によるもの

・生活リズムによるもの

・自分を取り巻く環境によるもの   

 

など色々なことが考えられます。


下(2番目)の写真にタイ伝統医学の基盤となっている「セン」と呼ばれる気の流れがあります※1


タイ式マッサージではその「セン」を主に施術することで上記の4要素へ働きかけていきます




    

ワットポー

(正式名称/ワットプラチェトゥポンウィモンマンクララム)


この寺院はアユタヤ王朝末期のプラペートラチャ王時代(1688~1703年)に建立されたといわれる、バンコクの寺院。

長さ46メートルの涅槃像や礼拝堂、71もの仏塔を建立されています


王家の書庫にはタイ全土から集まった優秀な宮廷医師たちが持ち寄ったタイ法医学情報があり、宮廷内でのみ使用されていたものの一部を王家の書庫から抜粋して

ワットポーとワットラーチャオロサームの2カ所に

一般公開されました。

以来、人々は病気の症状軽減のためのサムンプライ

(サムン=従者、プライ=森、つまり森から取れて薬になるものの総称)の処方や、症状軽減マッサージのツボをそれらのお寺で見ることができるようになりました。







              

※1

ワットポー寺院の本堂の東屋にはタイの伝統医学の基盤である『セン』が記された石板が掲げられています。


『セン』とは人体に流れる生命エネルギー(プラーナ/気)の通り道で、その流れがスムーズならば健康を保つ事ができ、流れが滞ると病気や痛みなどの症状が現れると考えられています




         

                

ワットポー境内

『ルーシーダットン』の石彫像


ルーシーダットンとはルーシー=仙人(行者、聖仙)

ダッ=ストレッチ(正しい方向に矯正する)

トン=自己(自分)という意味です

 

長時間の修行・座禅・瞑想を行っていた仙人達が歪んだ体を矯正したり、厳しい修行で崩した体調を整える為に、考案されたとされる

日本ではタイ式ヨガとも言われるが、本来は修行・瞑想であるヨガとは根本的に目的を異とし、ある意味、対角に位置するものである。



   


本堂東側のタイ式マッサージセンター前で朝8時から30分間、毎日行われるルーシーダットン。本来127種類ものポーズがあり、そのうちのいくつかのポーズがここで受けられます。無料で飛び入り参加ができます